・工作編/
工作に関連した工具・マテリアルを紹介!
〜 ニッパー ・ カッター ・ ナイフ ・ ピンバイス ・ ピンセット 〜 |
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○ ニッパー ○ |
プラモデルやGK(ガレージキット)で“ランナー”という枠からパーツを切り取ったり、“ゲート”や“バリ”と呼ばれる不要部分を切り取ったりするのに使う工具です。 他に『プラ棒』や『金属線』を切るときにも使います。
用途によって、「金属用」 等に分けられますが、プラモデルを作る場合は下に紹介するものがオススメです。
ただし、GKを作る際には、『金属線』を切る必要が出てくる為、「金属用」 を用意しておいた方が良いかも知れませんね。
(と言いつつ、僕は「金属用」を持ってすらいません(笑) 理由は後ほど…。)
値段はそれぞれ違いますので、「うわ、高っ!」 と思われるかもしれませんが、工具については高い程“良い物”と思ってもらっても大丈夫かと思います。
ただ、勘違いしないで頂きたいのですが、
良い工具を持っているからと言って、必ずしも素晴らしい物が作れる訳ではありません!(えらそーですが)
もしあなたが初心者であれば、最初はある程度安い物を使われて、買い足すとき、
買いなおすとき(刃物は消耗品ですから)に値段の高いものを選ぶと良いと思います。 何故かって?
だって、その次もその次も、と作り続けていくかどうかはわからないでしょう?
それにある程度慣れてから買うと、『前に使ってたのと全然違う!Σ(・□・ )』という、感動もオマケに付いてきますから(笑)
ドラクエとかFFとか、苦労して攻撃力の高い武器を手に入れた直後の戦闘と同じですね(ニッパーで攻撃はしませんけど)。
前置き長いですかね(汗) ごめんなさい。 では、紹介に進みましょう。 |
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・タミヤ クラフトツール モデラーズニッパー
世の中にはもっと安いニッパーもありますが、
タミヤブランドという事で心理的な安心感もあります(笑)。
材質は高炭素工具鋼で強度も十分。 入門用としては申し分ないと思います。
刃先もけっこう薄く作られていますので、“ランナー”とパーツの感覚が狭い所でも
ちゃんと対応してくれます。 |
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・タミヤ クラフトツール 精密ニッパー
多少厚みのある物も余裕でカットできる、オールマイティーのニッパー。
(だと僕は思ってますが…)
僕自身、プラキットもGKも、大抵これでカットしまくってます。
…ちなみに。
切れ味が悪くなってきたので、いまコレは
金属線(真鍮線:直径2.0mmくらいまで)カットにも使っています。
これが 『金属用ニッパー』 を持っていない理由です(笑)。
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・タミヤ クラフトツール 薄刃ニッパー
タミヤブランドの最高級(!)ニッパー。
名前の通り、刃の部分が薄く、ゲートが面白いほど綺麗に切れ、
特にプラモを組み立てる際に重宝します。
逆に、刃が薄いので金属線を切るなんてもってのほか! 大切に使ってあげましょう(笑)。
この3種類の中では一番高いので無理にそろえる必要はありませんが、
機会があれば人から借りてでも使ってみて下さい! (刃こぼれしてるのは論外ですが…。) |
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○ カッター ○ |
カッターです。 …いや、普通のカッター。
ニッパーでカットしたパーツの“切り離し跡”をより綺麗にしたり、パテ類を削ったり、プラ板を切ったりと、直接関係する作業はもちろん、パーツの入っているビニールを切る、等々、用途は広いですね。
ほとんどの家にはあるんじゃないかと思いますんで、誰かに迷惑を掛けない限りは、あり物で良いと思います。
100円ショップとかにもあったりしますんで、特にこだわる事もないと思います。
…もう少し書いておくと、ガンプラやGKに使うなら、
小さいもの(いわゆる、『カッター(小)』とか表記されてたりする)の方が扱いやすいです。
中には大きい方が使いやすい、という人もいると思いますので、それはもちろんお好みで。
あとは替刃を用意しておくと良いんじゃないですかね? 刃物は切れ味が落ちてくると…
切れない → 余計に力を入れる → 思わぬ方向に動いてしまう → パーツが傷つくか、自分の手を切ってしまう!
という事になってしまって、危険ですから。 刃物の取り扱いにはくれぐれも注意しましょうね。
ちなみに、僕が使っているのは下の2本です。
特に使い分けがどうとかいう事じゃなく、気が付いたら2本あった、というだけです(笑) |
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・タミヤ クラフトツール クラフトカッター
タミヤの商品で、いうなれば専用工具(笑)。
でも、握り部分にゴムが付いていて、滑り止めになっていたりして、確かに使いやすいです。
付属の刃も、ステンレス製で錆びにくくなっていますね。 安全刃折器付き。
もし買ってみるなら、替刃も一緒に買うのをオススメしておきます。 |
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・オルファ 小型カッター(A型)
いわゆる一般的なカッターだと思います。
下で紹介してるデザインナイフもこのメーカーの物を愛用してますが、特にコレが!
という理由は探してみましたけどありませんでした(汗) 慣れ、って事でしょうね。
こちらは、小型刃折器と替刃が2枚付いています。 |
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○ アート(デザイン)ナイフ ○ |
見たことのない人も居るかもしれませんが、ペンタイプのナイフです。
特にカッターナイフに比べて、より細かい作業がしやすく、慣れてくれば大抵の工作がこれ1本でこなせる様になってきます。
『アートナイフ』 『デザインナイフ』 はオルファ社の商品名ですが、具体的な違いは、刃の角度と大きさの違いと言って良いかな、と。
『アートナイフ』 は刃の角度が32°、『デザインナイフ』は刃の角度が30°で『アートナイフ』に比べて刃が小さくなっています。
この為、奥まった部分を切ったり削ったりしたい場合等は『デザインナイフ』を使う、という使い分けをする事もあります。
僕の場合は、使い勝手が良いので、ほとんど『アートナイフ』を使って作業しています。
コレばかりですみませんが、道具は“慣れ”と“相性”が結構重要だったりしますので、機会があればどちらも試してみてください。
ちなみに、オルファ社の社名の由来は、『折る刃』から来ているそうです。
これについては、オルファ社の公式HPに音声付で解説されていたりします(^^)
また、この後で紹介しているように、タミヤからはそれぞれ『モデラーズナイフ』『デザインナイフ』という名称で発売されています。
替刃に関してはオルファのものと共通となっていますが、
『アートナイフ(モデラーズナイフ)』と『デザインナイフ』とでは替刃の種類が全然違いますので、
いまあなたが使っているものが、どちらのタイプなのか?を良く調べてから買うようにしましょう。 |
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・オルファ アートナイフ
一応、愛用品から紹介しておきます。
価格比較! とはいっても扱ってるところが余り無い…みたいですね(汗)
替刃25枚+ケース付です。
切れ味が悪くなってきたな、と感じたら
すぐに刃を新品に交換するのが失敗しないコツです。
アートナイフプロ
という商品もあるんですが、こちらは使ったことがありません…。
握りの部分にゴムが付いていて、刃の形状も色々あるようです。 |
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・タミヤ クラフトツール モデラーズナイフ
オルファのアートナイフと同じと思ってもらっても特に問題ないと思います。
オルファの方は軸(黄色の部分)が円になっていますが、
こちらの軸(黒の部分)は多角形になっています。
同じく、替刃25枚+ケース付です。
さすがに、というかこちらの方が扱いは多いみたいですね(笑) |
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オルファ デザインナイフ
こちらが、刃の角度が鋭角なタイプ。
上で紹介したアートナイフと同じく、こちらも替刃付です(30枚)。
アートナイフの替刃は、ケースの中に1枚ずつバラで入っているんで、
比較的取り出しやすいんですが、
こちらの替刃は、何枚かずつで袋に入っていて、さらにそれがケースに入っています。
正直にいってちょっと取り出しにくいですね。
使用中はもちろん、刃を交換する際にも手を切らないように気をつけましょう…。 |
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・タミヤ クラフトツール デザインナイフ
こちらも、刃の角度が鋭角なタイプ。 名前も同じですね…。
軸の形も、アートナイフ・モデラーズナイフと同様に異なっています。
模型店で入手しやすいのは、やはりタミヤの商品かもしれませんね。
逆に、文房具屋さんや大工道具センターなんかでは、
オルファの商品の方をおいていると思います。 |
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○ ピンバイス・ドリル刃 ○ |
『ピンバイス』という名前には耳慣れない人が居るかもしれませんが、穴あけをする為に使う道具です。
プラモデルをそのまま作る場合には、全くといって良いほど必要はありません。
逆に、GKを作る際にはほぼ間違いなく必要になりますので、 初めてGKを作る時には買い忘れのないように注意しましょう。
模型店ではまず間違いなくタミヤのものを置いていると思います。
後で紹介している通り、現在は対応するドリルの径によって、2種類のピンバイスがありますので開ける穴のサイズを良く考えて選びましょう。
(基本的に“精密ピンバイスD”を選べば間違いはないと思うんですが…)
ドリル刃は本体の対応サイズや、開けたい穴のサイズを良く見て選びましょう。
価格はサイズ(ドリルの直径)によって変わってきますが、最初から沢山そろえる事もないと思います。
また、1.0〜3.0mmがセットになったものもありますので、そちらを1セット買っておいた方が無駄がないかもしれませんね。
それと、ドリル刃も消耗品です。 穴が開きにくくなったな、と感じたら買い替えも考えましょう。
加えて、径の細いものは使い方によっては折れてしまったりする事がありますので、その辺も注意が必要ですね。
ドリル刃ですが、特にGKを作る場合に、例えば『1.0mmの金属線をさす為に穴を開ける』 時に1.0mmのドリル刃で穴を開けるよりも、0.9mmのドリル刃で穴を開けた方がきつめに調整できて良い場合もあります。 機会があれば試してみて下さい。 |
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・タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスS
0.1mm〜1.0mmのドリル刃に対応したピンバイスです。
1.0mm以下のごく細かい穴あけ作業やディテーリングがメインのあなたにオススメ。
上でも書きましたが、細いドリル刃になるほど折れやすくもなるので、
穴あけ作業のときは、真っ直ぐに・ブレない用に気をつけて下さい。
ドリル刃セットでは下で紹介している『極細ドリル刃セット』 が対応しています。 |
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・タミヤ クラフトツール 精密ピンバイスD
0.1mm〜3.2mmと対応するドリル刃の幅が広いピンバイスです。
オールマイティに使える分、少し値段が高くなりますが、
プラモの改造・GKの制作等、基本的な作業はこのタイプが1つあれば十分だと思います。
ピンバイスは初めて…というあなたにオススメです。
ドリル刃セットは下に紹介している『ベーシックドリル刃セット』が対応しているので、
同時に購入しておくと不意に必要になったときにも安心です。 |
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・タミヤ クラフトツール 極細ドリル刃セット
『精密ピンバイスS』に対応した極細のドリル刃セットです。
0.3 / 0.4 / 0.5 / 0.6 / 0.8mm のドリル刃が1本ずつセットになっています。
GK制作であれば、まれに0.3mmや0.5mm径のドリルを使うこともありますね。
(アホ毛だとか、小さなアンテナパーツだとか…) |
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・タミヤ クラフトツール ベーシックドリル刃セット
『精密ピンバイスD』に対応した、標準的なドリル刃がセットになったものです。
1.0 / 1.5 / 2.0 / 2.5 / 3.0mm のドリル刃が1本ずつのセットです。
特にGK制作には必須といっても良いでしょうね。
1/6のフィギュアや1/100のメカには、2mmや、まれに3mmの金属線を使う事もあるので
1セットあればまず問題ないでしょうね。
プラモデルの改造・特にポリパーツを仕込むときにはほぼ間違いなく使いますよ。 |
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○ ピンセット ○ |
理科の実験で使ったことがあるかもしれませんが、細かいものをつまんだりする為の工具です。
特に模型では、『水転写デカール』『シール』を貼るときや塗装のときにホコリをとったりするのに使う事が多いですね。
ちなみに、『ピンセット(pincet)』はオランダ語らしいです。
実は一口にピンセットといっても、かなり色々な種類があります。
一般によく目にする、真っ直ぐのもの。 先端の曲がったもの。 デカール用に特化した、ごく薄のものをしっかりつまめるもの。
他に、通常のピンセットとは動きが逆で、指でつまむ動作をすると、逆に開いてしまうもの。 …などなど(笑)
下には3種類紹介していますが、(各社あわせると、かなりの数になって、とても全部紹介しきれません(汗))
模型で使うということに関しては、先端の曲がった『つる首ピンセット(とも言う)』が使いやすいんじゃないかと…
…えー、僕はそう思います。
ただ、これも慣れもあったりしますし、個人で使いやすいものも違ってくるでしょうから、
初めに選ぶのであれば真っ直ぐのものを選んだ方が良いのかもしれませんね。
それと、無理に奨めるわけではありませんが、このピンセットの様に繊細な作業をする工具については
“一般的に”金額の高いものの方が精度が高く、冗談抜きで塗装面に付いてしまった1mm以下のホコリも余裕でつまめたりします。 |
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・タミヤ クラフトツール ストレートピンセット
先端に行くほど細くなっていて、つまむときに力がかけやすくなっています。
材質は丈夫なクロームステンレス製。
一般的なピンセットなので、実際に使うときもクセのようなものは無く、
ここで紹介した中では一番使いやすいタイプだと思います。 |
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・タミヤ クラフトツール ツル首ピンセット
こちらが先端がツル首になっているタイプ。
上のストレートタイプより更に細かい作業がやりやすくなっています。
僕がメインに使っているピンセットはこの『ツル首』タイプのものです。
メーカーはタミヤでなく造形村のものですが…(汗) |
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・タミヤ クラフトツール デカールピンセット
矢印型になっている先端部分が、ぴったりと密着するようになっていて
デカールのような薄〜いものでもしっかり挟むことができます。
もし、あなたがデカールを貼るのに苦労しているのであれば、
一つ買ってみてはどうでしょうか?
“あった方が良い”というよりは“あると便利”といった感覚のピンセットですね。 |
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もっと詳しく知りたい! 専門書で確認したい! というあなたは… |
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『ノモ研 〜野本憲一モデリング研究所〜』
HJ連載『ノモ研』を1冊にまとめています。
工具・用品・用材の紹介に加えて、工作・塗装や複製などの
上級制作テクニックに至るまで、カテゴリ別でわかりやすく解説されています。
『こういうときはどうすれば良いんだろう?』 『これを作るときの手順は?』 など、
初心者のあなたはもちろん、最近また作り始めたあなたや
すでにバンバン作っているあなたにもオススメの1冊ですよ。 |
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『GUNDAM
SCRATCHBUILD MANUAL』
DHM連載の『すくすくスクラッチ』を1冊にまとめたものです。
『ガンダム スクラッチビルド マニュアル』
というタイトルの通り、ガンダムやザク等、MS系のスクラッチ技法を紹介しています。
紹介されている内容の比率からして、中級〜上級者向けの内用になっていますが、
バキュームフォームや複製の方法まで、写真+図解+途中写真で
詳細に紹介されています。
発売時(2003年2月)に発売中の工具・用品リストもあって、何かと参考になる1冊です。 |
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